採用情報

研修統括責任者・医療局長からコメント

　臨床能力を高めるためには、研修の早期から入院治療を担当し、患者と家族の生活背景を含めた全体像を把握する経験が重要です。児童・思春期精神科においても同様で、外来診療だけでは得られない深い学びがあります。

　当院は1970年に開設された児童思春期病棟を基盤に、外来・入院の両面で多職種と協働しながら幅広い研修を行っています。敷地内には分校が併設されており、教育と医療の緊密な連携からも多くを学ぶことができます。さらに、総合病院や専門病院との連携を通じて、子どものこころ専門医取得に必要な症例を経験することが可能です。

　近年、子どもの自死や不登校・いじめ・虐待は深刻化しており、心身両面から支援できる専門医の育成が急務です。当院は、一人でも多くの医師がこの分野で成長し、未来に最適な解決をもたらすことを信じて取り組んでいます。

島根県子どものこころ専門医研修プログラム

基幹施設

島根県立こころの医療センター

連携施設

島根大学医学部附属病院　精神科神経科
島根大学医学部附属病院　小児科
出雲医療生活協同組合　出雲市民リハビリテーション病院 小児科
西部島根医療福祉センター　小児科
社会医療法人正光会　松ヶ丘病院　精神科
島根県立中央病院　小児科
益田赤十字病院　小児科

プログラムの特徴

　島根県立こころの医療センターを基幹施設とした当施設群の特徴は、島根県の東部と西部それぞれに位置する多様な精神科及び小児科の施設で構成される点です。
　基幹施設である島根県立こころの医療センターは、児童精神科専用病床（26床）と小中学生対象の分校を有し、医療と教育が緊密に連携をとりながら治療を行っています。
　島根大学医学部附属病院精神科神経科及び小児科は、周産期外来や子どものこころ外来など専門外来の設置や他科との連携を特徴とし、重症の摂食障害事例等に対して、行政や教育機関とも連携しながら支援を行っています。
　出雲市民リハビリテーション病院小児科は、神経発達症が約9割を占め、多職種での治療を得意としています。
　西部島根医療福祉センター小児科は、重度心身障害児者及び肢体不自由児の入所施設を有し小児の外来リハビリ、療育事業、放課後等児童デイサービスなども行っていることから、神経筋疾患、神経発達症児とその二次障害としての心身症・不登校について多くの経験を積むことができます。
　松ヶ丘病院精神科は、児童思春期精神科専門外来で不登校を始めとした発達障害、ひきこもり、自傷、虐待、行為障害など多様な疾患に対応可能で、益田赤十字病院小児科・産婦人科との連携も行っています。
　島根県立中央病院小児科は、地域の急性期中核病院として小児診療を担っており、救急医療を含む小児急性期疾患への対応と地域周産期母子医療センターとしての新生児医療を二つの柱としています。
　益田赤十字病院小児科は、常勤の小児科専門医2名と臨床心理士、MSW（医療ソーシャルワーカー）が連携して子どものこころの相談・治療を行っています。
　いずれの施設も、多職種連携、多機関連携のもとで診療を実施しており、小児科・精神科いずれの診療科においても子どものこころ専門医の資格を得るために十分な研修を受けることができます。

令和7年度 子どものこころ専攻医募集
（令和8年度研修開始）

令和8年4月から研修を開始する子どものこころ専攻医を下記のとおり募集します。

研修年限

3年

募集人数

2名

募集期間

令和7年12月17日（水）から令和8年1月9日（金）正午まで

応募資格

医師免許を有し、小児科あるいは精神科専門医研修を修了している人、又は令和8年3月末までに修了する見込みの人

応募方法

子どものこころ専門医研修専攻医採用選考試験受験案内により、当院あて申込書類一式を郵送、又は、持参により提出してください。

• 子どものこころ専門医研修専攻医採用選考試験受験案内
• 島根県子どものこころ専門医研修プログラム受験申込書
• 履歴書

選考方法

当センターにおいて面接試験等を実施します。

処遇等

（１）勤務形態

常勤　正規医師

（２）報酬（令和7年4月1日現在）

（３）就業時間

• 平日8時30分から17時15分まで
• 月平均当直回数4回

（４）休暇

問い合わせ先

〒693ｰ0032　
島根県出雲市下古志町１５７４ｰ４
島根県立こころの医療センター
〇選考一般に関すること・・事務局経営課
〇研修プログラムに関すること・・医療局　礒邉顕生
電話：0853-30-0556（代）
FAX：0853-30-2000
E-MAIL：kokoronoiryo@pref.shimane.lg.jp