2025.7.18
日本精神科看護学術集会に参加しました!
令和7年6月6日、7日に兵庫県姫路市で開催された学術集会で、看護師の森脇由佳さんが「モヤモヤMEMOを活した語りの場による看護師の気づき ―精神科慢性期病棟での倫理的感受性の高い組織づくりに焦点を当てた取り組み―」を発表しました。
森脇さんは、「今回語りの場を新設したことで各々の看護師が日々の葛藤した気持ちを共有でき、且つ業務改善に向けた取り組みを検討できる場になることに気づきました。4月以降に新たに見えてくる問題、葛藤などを感じているため、今後も現場で活きる語りの場となるよう引き続き取り組みたい。」と語っていました。


今年は、日本精神科看護学術集会が50回を迎え、精神科看護の歴史についても触れることができました。副看護師長の飯塚真奈美さんは、「(旧病院)当時の活気や温もりを振り返る一方で50年の歴史の中で精神科医療の変化を感じました。」また発表を聞いた感想として、「やはり精神科は『関わる』ことの難しさと楽しさが混在していると思いました。『背中のない人の言葉は響かない』という言葉が印象的で、大事なのは実践し、それをみせること。自分がどう見られているのか、どう見て欲しいのか、今後の課題としたい。」と語ってくれました。
今年、精神科認定看護師を取得した小竹原大樹さんは、「精神科看護が直面する課題に対し、『個人』『チーム』『組織』がどう関わり、変化を起こしていくかを考える大きなきっかけを得た。今後は、自身の職場でも得られた知見を活かし、共同意思決定の推進、語りの場の創出、精神科認定看護師としての活動の質向上に取り組んでいきたい」と抱負を述べました。